建築組合通信
2021年6月号
令和3年・4年度
京都府建築工業協同組合 役員改選結果のお知らせ
令和3年5月29日(土)に役員改選が行われ、理事長には田原 利晃氏が、副理事長には福井 均氏、新田 昌幸氏、狩野 文博氏が選出されました。総勢21名の理事による新たな体制によって組合員増強など重点課題に取り組んでいきますので、組合員皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
新しい理事、監事等に就任された皆様をご紹介します。(敬称略)
相談役 | 木村 忠紀(新任) |
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理事長 | 田原 利晃(新任) |
副理事長 | 福井 均 、新田 昌幸(新任)、狩野 文博(新任) |
専務理事 | 平家 直美 |
理事 | 古川 耕一、中西 良介、米倉 芳信、塩見 満博、藤田 末治(新任)、辻 保之、小西 正直、米田 安志、川﨑 剛(新任)、西川 善光(新任)、西野 廣好、竹中 克彦、作道 貴史(新任)、 竹内治男、岸下 学、髙橋 芳和 |
監事 | 山中 章弘、伊東 覚二、森澤 勉 |
令和3年度通常総代会(令和2年度決算審議)が開催されました
令和3年度京都府建築工業協同組合通常総代会は、5月29日(土)ルビノ京都堀川で開催されました。議長には総代の片山泰秀氏が選出され、令和2年度の組合の事業報告・決算報告の審議及び役員改選が行われました。
まず議長の指名によって、平家専務理事が事業報告書並びに決算書を説明の後、山中章弘監事による監査報告があり、議事は全て満場一致で承認されました。続いて行われた令和3年・4年度の組合役員改選では、前述の通り田原利晃理事長、福井均副理事長、新田昌幸副理事長、狩野文博副理事長が選出されました。
また、木村忠紀氏が理事長を退任され、新たに、相談役に就任されました。8年もの間、組合の最前線に立ち、組合運営にご尽力いただき心より御礼申し上げます。
火炎を20分間防ぐことができる木製防火雨戸について
国土交通大臣の認定を京都市と共に取得しました!
京町家の外壁の開口部には、木製の建具が使われていることが多く、外からの火炎に対して弱点となっていましたが、これまで開口部の防火性能を向上させるには、アルミサッシや鋼製シャッターなど木製以外のものに改修する方法しかありませんでした。
このような課題を解決するため、官(京都市)、学(早稲田大学)、産(京都府建築工業協同組合)が連携を取りながら、京町家の意匠の保存・復原と火災に対する安全性の両立が可能となる「木製防火雨戸」の開発を行ってきた結果、令和3年4月27日付けで国土交通大臣の認定(以下「大臣認定」という。)を取得しました。
この大臣認定の取得によって、京町家の既存の木製建具を活かしたまま、木材を活用した防火性能の向上が可能になりました(新築建物への活用も可能となります。)。
大臣認定を取得した木製防火雨戸の概要
〇 建築基準法上の位置付け
この大臣認定の取得によって、建築基準法施行令第137条の10第4号の規定に基づく、防火設備としての位置付けられたことから、防火地域又は準防火地域内にある、一定の用途や一定規模以下の建築物の外壁の開口部の延焼のおそれのある部分に設置できます。
これにより、一般の京町家(約4万軒)の大規模修繕で防火改修が必要になった場合等に、広く活用することが可能となります。
〇 木製防火雨戸の主な仕様
規模 | |
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枠高さ | 2.000m以下 |
枠幅 | 3.030m以下 (1枚の戸幅 1.016m以下) |
鏡板の厚さ | 30mm以上 |
※2枚戸又は3枚戸 枠高さ、枠幅は最大で大臣認定を取得したので、それ以下の大きさであれば、活用できます |
大臣認定の運用開始に向けた取組
皆様に広く活用していただけるよう、京都市や早稲田大学と引き継き連携を取りながら木製防火雨戸の製作のポイントや注意点をまとめたマニュアル作成、性能確保のための適切な施工のチェック体制の検討を進めてまいります。
「令和3年度 全国安全週間(第94回)」のご案内
全国安全週間は、昭和3年に初めて実施されて以来、「人命尊重」という崇高な基本理念の下、「産業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的に一度も中断することなく続けられ、今年で94回目を迎えます。
準備期間 | 令和3年6月1日~6月30日まで |
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本週間 | 令和3年7月1日~7月7日まで |
なお、7月1日から9月30日までの期間、令和3年度「京都ゼロ災3か月運動」(第37回)を実施します。
組合の皆様も、「災害ゼロ」を目指して、安全・健康で快適な職場づくりを行っていただけるようお願いいたします。