建築組合通信
2021年11月号
「住まいフェス in 京都」にて葭塾製作の子供神輿が展示されました
第33回住生活月間中央イベント「住まいフェス in 京都」が、10月16日(土)、17日(日)に、国立京都国際会館アネックスホールにて開催されました。「京都、素材と技～新しい癒やしのしつらえ～」をテーマとし、京都府内産の木材や竹、職人技を用いたリビングや茶室のモデルなどが展示されるなか、当組合が出展した、若手職人を対象とした「葭塾(よしじゅく)」で製作された子供神輿も、来場者の注目を集めました。
「葭塾」とは、後継者育成や木造の伝統技術の研鑽を目的として、若手職人を対象とし、当組合独自に実施している研修のことです。参加者の方に、普段の仕事だけでは経験できない技術や工法を習得していただくことを目指しています。今回の子供神輿の製作では、特に勾配屋根の板葺きや鳥居の技法を学ぶことに取り組みました。
神輿の屋根部分は栩葺で1ｃｍの厚みの板を重ねて貼っていきますが、屋根勾配が変わるので、1枚1枚合わせながら差し込みます。また、棟木の部分の製作は、板ごとに異なる角度で溝を掘り、その溝に板を入れ込む作業に苦労しました。
鳥居部分は、実際の鳥居と技術的には同じ作り方をしています。小さい分作業は細かく、時間がかかりますが、試行錯誤を重ね、完成に向けて尽力することが、大工としての技能の向上や技術の継承につながります。
「住まいフェス in 京都」の展示会場の様子は、公式ホームページより3ＤＶＲで公開されていますので、是非一度ご覧ください。
「葭塾」に関するご案内
「葭塾」は毎週水曜日の午後7時半から午後9時に「よしやまちの町家」で開催されます。子供神輿に続き、今秋からは、木造技術を駆使する新しい製作テーマに挑戦します。木造の伝統技術を学ぶまたとない機会です。若手職人の皆様！ぜひご参加ください！
お問合せ先：組合本部(TEL:075-802-1281)
URL：https://custom-vr.tech/sumaifes-kyoto/
公開期間：令和3年12月31日まで
「聖徳太子賛仰法要・組合員物故者追悼法要」 千本釈迦堂
10月24日、千本釈迦堂にて、「聖徳太子賛仰法要・組合員物故者追悼法要」を執り行いました。
「聖徳太子賛仰法要」は、仏教と共に我が国に建築の技法を伝えた大工職人の祖である聖徳太子をお祀りする「太子講」の伝統を守るために、組合恒例行事として、毎年10月に、京都建築学園と共催で開催しています。本年度も、役職員や青年部の奉仕によって執り行われ、組合員をはじめとした関係者が、聖徳太子のご遺徳に対し、敬意と感謝の意を奉げました。また、併せて「組合員物故者追悼法要」も行われ、ご遺族の方々をお招きし、物故者のご冥福を祈りました。
建築安全、家業繁栄、諸願成就祈祷の護摩焚きも行われ、参列者が祈りを捧げました。
京都市中小企業等再起支援補助金・応援金のお知らせ
中小企業等再起支援補助金とは、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う緊急事態宣言等により影響を受けた京都市内の中小企業や個人事業者の方等の、感染症対策や事業継続のための幅広い取組に必要な経費を補助する制度です。
- ◎利用できる取組み(一例)
- 感染症対策・・・マスク、空気清浄機、従業員のPCR検査等
- 事業の継続・・・業務用車両の修繕・点検、店舗や事務所の修繕・改修等
- アフターコロナを見据えた勤務環境の整備・・・ノートパソコン、スマートフォン等
| 受付締切 | 令和3年12月28日(火) |
|---|---|
| 補助上限額 補助率 |
法人・団体 ：15万円・・・3／4以内 個人事業主 ：10万円・・・3／4以内 |
| 補助対象者 | 京都市内に本社・本店を有する中小企業・個人事業者で、令和2年12月～令和3年9月の間の任意のひと月の売上高が対前年又は前々年同月比30％以上減少している方など |
| 補助対象期間 | 令和3年3月1日(月)～12月17日(金)に支払・納品等がなされた経費(3分の2以上は、京都府内で購入された経費であること) |
応援金について
中小企業等再起支援補助金の交付の決定を受けられた、再起を図ろうとされる方をさらに応援するため、補助金を、自己負担を伴わない「応援金」として上乗せする制度です。
法人・団体・・・10万円上乗せされます
個人事業者・・・5万円上乗せされます
申請方法など、詳細は京都市のホームページをご確認ください。
＜ご相談・お問い合わせ先＞「京都市中小企業等再起支援補助金」事務局
URL：https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000282498.html
TEL：0570-003-756 (平日9：00～17：00)
